海外向けの公式SNSを動かしたいのに、手元にあるのは日本語の長いブランドムービーだけ。海外旗艦店には商品写真を載せたものの、テクスチャーや使い方を見せる動画が足りない。こうした場面では、字幕の翻訳だけでは対応しきれません。
必要なのは、ブランドの印象を保ちながら、その場所でお客様が知りたいことを見せる動画です。公式アカウントで興味を持ってもらう映像と、商品ページで購入前の疑問に答える映像では、必要なカットも編集も変わります。
MY WAYは、海外の公式SNSやEC旗艦店で使う商品動画の企画・撮影・編集を行っています。商品の特長を把握し、お客様が知りたいことを、どの場面で、どの角度から見せるかまで考えて撮影します。
ブランドらしい映像の質感に加え、「この商品の何がよいのか」が見てわかること。化粧品・スキンケアを例に、MY WAYが商品撮影で重視するポイントを紹介します。
公式SNS・海外旗艦店で、動画の役割を分ける
同じ商品でも、SNSを眺めている人と、商品ページで購入を検討している人では、知りたいことが違います。どちらにも使いたいなら、最初に用途を分けて企画します。
| 使用する場所 | 動画で伝えたいこと | 撮影・編集の考え方 |
|---|---|---|
| 海外の公式SNS | どんな商品か、どんな場面で使うか | 一つの投稿に一つのテーマ。最初の画面で商品や用途が伝わる構成にする |
| 海外旗艦店・商品ページ | テクスチャー、使用量、使い方、仕様の違い | 細部を見せ、操作や使用の順番がわかるカットを残す |
| 広告配信 | 対象となる人にとっての関心点と次の行動 | 冒頭や説明の順番を変えた複数案を用意し、実際の反応で比較する |
中国向けなら、淘宝(タオバオ)や天猫(Tmall)の旗艦店・商品ページで、購入前に何を見せるかを考えます。スキンケアなら、容器から出したときのテクスチャー、手に取る量、肌に伸ばす手順。メイクなら、塗り方や仕上がりを確認できるカットを用意します。雰囲気を伝える映像に加え、写真と説明文だけではわかりにくい点を動画で補います。
中国語の字幕も、映像で見せている内容に合わせて整えます。掲載位置や動画の仕様は、淘宝・天猫の店舗管理画面と最新の案内で確認してから制作します。
MY WAYでは、商品の資料と使用予定のSNS・ECページを見ながら、購入前に伝えておきたい特長を絞ります。SNSなら、スクロール中でも用途が伝わる冒頭に。EC旗艦店なら、気になる細部や使い方を落ち着いて見られる構成に。同じ商品でも、見る人の関心に合わせてカットの順番と説明の長さを変えます。

ブランドの質感は、細部のそろえ方で変わる
高品質なブランド動画とは、豪華なセットや派手な演出を使った動画だけを指すものではありません。商品の色、パッケージの文字、光の反射、背景との相性。細部に意図があり、複数のカットを通して印象がそろっていることが大切です。
たとえば、光沢のある容器は、照明が強く映り込むとロゴが読めなくなります。透明な美容液は、背景と光の当て方によって、液の動きが見えにくくなることがあります。ベースメイクでは、カットごとに光や色味が変わると、実際とは違う仕上がりに見えてしまいます。
MY WAYが重視するのは、「美しく見せる」と「正しく見せる」の両立です。
容器の形や素材に合わせて照明を組み、ロゴの読みやすさと立体感を整えます。テクスチャーを見せる場面では、背景の色、寄りの大きさ、手の動かし方を調整。編集でも商品の色味を保ち、説明を読む時間と動きを見る時間を確保します。こうした撮影・編集の細部が、公式アカウントやEC旗艦店にふさわしい仕上がりにつながります。
旗艦店や公式アカウントで繰り返し使う素材には、ブランドの基準に合わせて撮影・編集を整える意味があります。投稿ごとに色や見せ方がばらばらにならず、ブランドの印象を積み重ねられるからです。

掲載用に商品名・ロゴ・字幕を一部加工しています。画像をクリックすると拡大できます。
上の撮影カットでは、洗顔の泡と手の動き、シリーズ商品のパッケージ、洗面台に置かれた商品、手に取ったときの大きさを見せています。使用する場面と商品そのものを組み合わせることで、見た目の印象だけでなく、使うときのイメージも伝えられます。商品の形や色を見せるカットと、光や背景で雰囲気を伝えるカット。それぞれの役割を考えて撮影します。
商品の特長を、ユーザーに伝わるカットにする
「テクスチャーが特徴です」と字幕を添えるだけでは、どのような商品なのかは伝わりません。容器から出したときの状態、広がり方、使う量まで見せると、手に取れないお客様にも判断の材料を届けられます。MY WAYでは、商品の特長をそのまま撮影リストに並べるのではなく、お客様の疑問に答える場面に置き換えます。
1.商品を識別できるカット
正面のパッケージ、商品名、容量、シリーズの色分けなどを、読み取れる状態で撮ります。公式SNSから海外旗艦店に移ったとき、同じ商品だとわかることが大切です。販売地域によって容器や表示が異なる場合は、現地で販売する仕様を使うか、違いを説明します。
2.テクスチャーと動きがわかるカット
美容液なら、容器から出すところ、広げたときの動き、塗布直後の見え方。クリームなら、適量を取るところ、のばし方、肌になじませる手順。静止画では伝えにくい部分を、途中で切りすぎずに見せます。
映像だけで保湿の持続時間や肌への効果まで証明できるわけではありません。テクスチャーの見え方と効能の説明は分け、根拠のない効果を字幕や演出で補わないようにします。
3.使い方と選び方に答えるカット
一回の使用量、使用する順番、容器の開閉、持ち運ぶときの大きさなど、購入前後によく聞かれることを撮影項目に入れます。メイク商品では、色や仕上がりを比較しやすい照明条件をそろえます。必要なカットは、商品の特徴に合わせて選びます。
たとえば、美容液の広がり方を伝えたいなら、液を落とす寄りのカットと、一定量を広げる動きを組み合わせます。容器の使いやすさを伝えたいなら、ポンプを押して中身を出すところまでを一続きで見せます。色違いを比べるなら、光や距離をそろえて撮ります。
MY WAYの企画は、「何を撮るか」の前に「見た人に何が伝わればよいか」を決めるところから始まります。
見せたい特長に合わせて、照明、構図、動き、字幕を組み立てる。ブランドの雰囲気を伝えるカットと、商品を理解するためのカットを組み合わせ、SNSでも商品ページでも使える映像に仕上げます。
海外向けの調整は、撮影前から始める
撮影後に「海外用にも使いたい」と決まると、商品が画面の端で切れる、翻訳した字幕が長くて入らない、現地の商品名が映っていない、といった問題が起きます。言語だけでなく、使用先も撮影前に共有する必要があります。
TikTokの公式制作資料は、縦型の画面やUIに重ならない文字配置などを案内しています。ただし、海外旗艦店の横長枠まで同じ条件でつくる必要はありません。掲載面ごとに仕様を確認し、主役となる商品と字幕のための余白を決めます。
参考:TikTok for Business「7 Top Tips for Making TikTok Creative」。
- 画面比率:縦型・横型・正方形のどこで使うか。切り出せない構図は別カットを撮る。
- 現地語:商品名、字幕の長さ、自然な言い回しを確認する。
- 商品仕様:販売するパッケージ、付属品、容量、使い方をそろえる。
- 表現:ブランドの確認済み情報と、公開先で使える表現を照合する。
- 使用範囲:出演者、音楽、写真などを、予定する地域・媒体・期間で利用できるか確認する。
国によって好みが違うと決めつけるのではなく、対象のお客様や掲載先の実際のコンテンツを見て判断します。ブランドとして変えない部分と、伝わりやすくするために調整する部分を、企画段階で分けておきます。
一本の完成品から、使い続けられる素材へ
公式アカウントの運営では、新商品発表の動画だけでなく、使い方、シリーズ紹介、季節ごとの提案など、異なるテーマの投稿が必要になります。そのたびに一から撮り直すのか、最初の撮影から素材を残すのかで、運用の進めやすさが変わります。
商品全体、細部、使用手順、背景の余白があるカットを押さえておけば、用途に合わせた編集を検討できます。ただし、一本の映像を機械的に短く切るだけでは、意味が伝わらない場合もあります。各動画の中で説明が成立するように組み直します。
文字なしの映像/言語別の字幕/用途別の編集版/色・音の基準/素材名と使用期限
たとえば、商品ページでは使用手順を順番どおりに見せ、公式SNSでは一つの使い方を短く紹介する。同じ素材でも、役割に合わせて構成を変えます。字幕を映像に焼き込む前の版も用意しておけば、言語や商品表記の変更に対応しやすくなります。
MY WAYの海外PRコンテンツ制作では、公式SNSの投稿とEC旗艦店の商品説明を見据えて、撮影内容を組み立てます。新商品の紹介、使い方の説明、シリーズごとの違いなど、運用で必要になるテーマも先に整理。撮影した素材を、各投稿や商品ページで伝えたいことに合わせて編集します。
公開後は、使った場所に合わせて見直す
公式SNSでは、どこまで見られたか、保存されたか、どんな質問が届いたかを確認します。商品ページでは、動画の視聴状況が取得できるかを確認し、問い合わせや購入前の疑問も参考にします。広告では、視聴だけでなくリンク先への反応まで見ます。取得できる指標はサービスごとに異なります。
再生数が低いから撮影の品質が悪い、売り上げが増えたから動画だけがよかった、と結論づけることはできません。配信先、価格、在庫、広告量なども含めて、次に変える箇所を考えます。
商品の特長を理解し、ユーザーに伝わる映像にする。MY WAYは、海外向けSNS運用とEC旗艦店での使用を踏まえ、企画から撮影・編集まで対応します。ブランドの印象を保ちながら、商品を選ぶために必要な情報を届けます。
海外施策全体の訴求を整理したい場合は、海外SNSで商品の伝え方を変えるポイントもあわせてご覧ください。
海外マーケティングを、
次の成果へ。
海外市場を取り巻く環境は、常に変化しています。今の施策を活かしながら、戦略、SNS、広告、PR、コンテンツを横断して、成果を伸ばすための改善ポイントと次の打ち手を整理します。
施策の見直しや予算配分、特定の市場・プラットフォームの課題など、一つのテーマからでも構いません。現在の取り組みに合わせ、次に進むための具体策をご提案します。

