中国では、生成AIが日常的な情報収集の中でも使われるようになってきました。
その中でも利用者を大きく伸ばしているのが、ByteDanceが提供する豆包(Doubao)です。
QuestMobileによると、2026年6月時点の豆包のアクティブユーザー数は約3.82億人。
中国のAIアプリの中でも、特に利用規模の大きいサービスの一つです。
では、豆包は具体的にどのようなサービスなのでしょうか。
豆包は「文字で質問するだけ」のAIではない
豆包では、文字入力だけでなく音声でそのまま質問できます。
豆包は音声入力やリアルタイムでの会話に対応しており、標準中国語に加えて複数の方言でも利用できます。文字入力に慣れていないユーザーでも、話しかけるだけで使える点は利用しやすさにつながっています。
たとえば、
- 肌の状態や気になる部分をカメラで見せながら、どのようなタイプのスキンケアが合いそうか相談する
- その後、「このタイプの商品には何がある?」と候補を聞く
- 手持ちの服を見せながらコーディネートについて相談する
- 店頭の商品をカメラで映しながら、「この中ならどれが自分に合いそう?」と聞く
といった使い方ができます。
検索キーワードを考えて入力するというより、見せる・話す・そのまま聞くという使い方に近いのが、豆包の特徴の一つです。

なぜ豆包は使いやすいのか
従来の検索では、ユーザー自身が検索キーワードを考え、表示されたページを一つずつ確認する必要がありました。
豆包では、普段話すような言葉でそのまま質問できます。
たとえば、
「今、日本のドラッグストアにいるんだけど、乾燥が気になるときに使いやすいスキンケアはどれ?」
と聞いたあと、
「もう少し価格を抑えるなら?」
「敏感肌向けなら?」
「この棚にある商品の中では?」
と続けて条件を追加できます。
一度検索して終わるのではなく、会話を重ねながら候補を絞っていける点が、一般的な検索との大きな違いです。
豆包はどこから情報を得ているのか
企業側からすると、ここは気になるところでしょう。
豆包は、ユーザーからの質問に対して、必要に応じてWeb上の情報や、ユーザーが入力したページ・画像・画面などを参照しながら回答します。公式ポリシーでも、第三者アプリの開いているページをユーザーが共有した場合、そのページをもとに質問へ回答する機能が説明されています。豆包
一方で、
「どのWebサイトをどの順番で参照するのか」
「どの媒体をどの程度重視するのか」
といった詳細な仕組みまでは公開されていません。
そのため、
「特定のSNSに投稿を増やせば、豆包に表示されやすくなる」
と単純に考えることはできません。
企業の公式サイト、商品ページ、ニュースや専門メディア、EC、レビュー、UGCなど、オンライン上に公開されているさまざまな情報が、ブランドや商品を理解する材料になり得ます。

また、豆包はByteDanceが提供するサービスです。ByteDanceは抖音をはじめ大規模なコンテンツエコシステムを持っており、同社全体のユーザー基盤も非常に大きくなっています。
日本企業が豆包を知っておいた方がよい理由
中国向けマーケティングでは、これまで小紅書、抖音、検索エンジン、ECサイトなどが、消費者との主な情報接点でした。
そこに、豆包のような生成AIが加わっています。
たとえば消費者が、
「日本のドラッグストアで買える乾燥肌向けのスキンケアは?」
「旅行中に使いやすい日本のフェイスマスクを比較して」
「この商品の特徴は?似た商品との違いは?」
とAIに聞いたとき、自社の商品について説明できる材料がオンライン上にあるかどうか。
企業側が確認したいのは、豆包専用の施策を始めることではありません。
豆包は「新しい広告媒体」ではなく、新しい情報接点
豆包の利用拡大を、「また新しいSNSが増えた」と捉えると少し違います。
企業が豆包のアカウントを運用するという話ではなく、消費者が商品やブランドについて調べる入口が一つ増えたと考える方が分かりやすいでしょう。
SNSで口コミを見る人もいれば、動画を見る人もいる。検索エンジンで調べる人もいる。
そこに、AIにそのまま質問し、比較や整理を任せる人が加わっています。
MY WAY株式会社では、中国SNS、KOL・KOC施策、中国語コンテンツ制作、中国市場向けマーケティングを支援しています。
中国市場での情報発信や、豆包を含む生成AI時代のコンテンツ設計について見直したい企業様は、お気軽にMY WAYまでご相談ください。
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海外市場を取り巻く環境は、常に変化しています。今の施策を活かしながら、戦略、SNS、広告、PR、コンテンツを横断して、成果を伸ばすための改善ポイントと次の打ち手を整理します。
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