海外の販売代理店が決まり、ECにも商品を掲載した。それでも、ブランド名で検索される機会が少なく、売り上げは販売店のキャンペーンに左右される。販路ができたあとにも、ブランド側にできることは残っています。

商品を買える場所があることは大切です。ただ、初めてそのブランドに触れる人には、どんな商品なのか、ほかの商品と何が違うのかを知る機会も必要です。

海外マーケティングの役割は、販路の先にいるお客様に、商品を知ってもらい、選ぶ理由を伝え、その反応を次の判断に生かすことです。日本で使っている広告を翻訳する前に、誰に何を伝える必要があるのかを考えます。

海外マーケティングが必要になる理由

新しい顧客を増やしたい。国内以外にも事業の柱を持ちたい。海外からの問い合わせを、継続的な取引につなげたい。海外展開の目的は企業によって異なりますが、商品を現地に届けるだけでは、その目的を十分に果たせないことがあります。

まだ自社を知らない人に、選択肢として知ってもらう

日本では店頭で見かけたり、知人から名前を聞いたりする商品でも、海外ではそうした接点がないかもしれません。商品を必要としている人がいても、存在を知らなければ比較の候補に入りません。

そこで、現地で使われている検索語やSNSの話題から、どんな悩みや用途で商品が探されているかを捉えます。日本での知名度が届いていない場所で、まず商品を知ってもらう。その接点をつくるのが、海外マーケティングの出発点です。

値引き以外にも、選ぶ理由を持ってもらう

商品の違いが伝わっていなければ、比較できる情報が価格や送料に偏ることがあります。素材や処方へのこだわりも、それが使いやすさや仕上がりにどう関わるのかまで説明して、初めて購入の判断材料になります。

割引で試してもらう機会は大切です。そのうえで、「次もこの商品を選びたい」と思ってもらうには、使用前の期待と実際の商品にずれがないことも欠かせません。ブランドが伝えるべきなのは、安く買える理由だけでなく、その商品を選ぶ理由です。

現地のお客様の反応を、次の事業判断に生かす

販売数量だけでは、買わなかった人が何に迷ったのかまではわかりません。公式SNSへの質問、商品ページで繰り返し見られる説明、販売店に届く問い合わせを合わせて見ると、説明不足なのか、価格や仕様が合っていないのかを考える手がかりになります。

その反応をもとに、紹介する商品を変える、説明動画を加える、販売条件を見直す。海外マーケティングは販促だけでなく、どの市場に、どの商品で、次の投資をするかを判断するための活動でもあります。

海外に「売る場所」をつくることと、現地で「選ばれる理由」を育てること。両方がそろって、継続的な販売を目指せます。
海外展開の販路と、認知・理解・比較・購入を支えるマーケティングの関係
海外マーケティングの役割を整理した概念図。MY WAY作成。

日本での評価を、海外の購入理由に変える

日本では名前を聞けば伝わるブランドでも、海外では説明が必要です。国内で長く販売していること、製法へのこだわり、店頭での評判。そうした背景を知らずに商品ページを開いた人にも、商品のよさが伝わる説明が必要です。

たとえば、スキンケア商品に「こだわりの処方」と書かれていても、初めて見る人は、自分の肌に使えるのか、朝晩どちらで使うのか、重い使用感なのかを知りたいかもしれません。生活用品なら、素材の説明より先に、寸法や手入れの方法が購入判断を左右することもあります。こうした疑問を、対象市場での調査や問い合わせから確かめていきます。

「日本製だから」で説明を終えず、使う人にとって何がよいのかまで伝える。海外向けコンテンツでは、その一段先の説明が必要です。

MY WAYが企画の前に確認したいこと

ブランドが伝えたい長所と、現地のお客様が比較している点は一致しているでしょうか。MY WAYでは、中華圏・韓国を中心とする市場調査やSNSの確認を通じて、競合の訴求、消費者の疑問、使われている表現を整理します。そのうえで、商品紹介に残す情報と、新しく補う情報を考えます。

国ごとの言葉の違いだけでなく、用途や購入条件の違いも確認します。具体的な訴求の見直し方は、中国・台湾・韓国で同じ商品を伝える際のポイントでも紹介しています。

販売店と協力しながら、ブランド自身も伝える

販売代理店やECモールは、商品を届けるうえで重要な存在です。一方で、ブランドの特徴や使い方が、すべての販売先で同じように説明されるとは限りません。商品名の表記が違う、写真が古い、シリーズの違いがわからない。そうした小さな不一致が、比較する人の迷いにつながります。

販売店には、複数のブランドを扱いながら、売り場や販促を運営する役割があります。ブランド側が使い方の動画や比較資料を用意すれば、販売店の説明にも使ってもらえます。現地の販売を任せることと、商品を伝える責任まで任せることは、分けて考えたいところです。

公式SNSや海外旗艦店には、ブランドとして確認した情報を発信できるという役割があります。使用方法の動画、シリーズ比較、よくある質問への回答などを用意すれば、販売店やクリエイターが商品を紹介するときにも参照しやすくなります。

お客様が知りたいこと ブランドが用意する情報
どんなときに使う商品か 使用シーン、対象となる用途、使い方
シリーズのどれを選べばよいか 仕様や仕上がりの違いをそろえた比較
正しい商品を買えるか 現地の商品名、パッケージ、正規の購入先
使い方に迷ったらどうするか 公式の使用説明、問い合わせ先

MY WAYの海外PRコンテンツ制作では、クリエイターによる体験発信とブランド公式素材の両方を扱います。第三者の感想と、ブランドが責任を持って説明する情報を分けて考えることで、コンテンツごとの役割がはっきりします。

最初の市場と商品をどう選ぶか

最初から、多くの国で同時に発信する必要はありません。海外からの注文や問い合わせ、販売パートナーとのつながりなど、すでにある接点を手がかりに候補を絞ります。

そのうえで、送料を含めた価格でも選ばれそうか、商品を安定して届けられるか、現地語の質問に対応できるかを見ていきます。市場の大きさだけでなく、関心を持ってくれた人に、きちんと応えられるかが判断の軸になります。

紹介する商品も、まずは重点商品から。全商品を並べるより、使い方や選び方まで十分に説明できる商品を決めると、伝える内容が具体的になります。

MY WAYの視点|いま、どこが足りないか

同じ「海外で売りたい」という相談でも、先に取り組むことは変わります。

届ける相手が見えない

市場調査から

競合やレビュー、SNSの質問から、誰が何を比べているのかを探る。

商品について迷われている

公式情報を補う

使い方やシリーズの違いなど、繰り返し届く質問に文章や動画で答える。

知ってもらう機会が少ない

発信・広告を検討

商品説明と購入先が整ったら、SNSやクリエイター、広告で接点を増やす。

順番を一律に決めるのではなく、現在の課題に合わせて力をかける場所を選びます。

MY WAYでは、商品や現在の販売状況を伺い、市場調査・戦略設計からコンテンツ制作、SNS・広告まで、必要な支援を組み合わせてご提案します。

小さく始めるときに決めておくこと

小さく始めるなら、予算や投稿数だけでなく、今回知りたいことも絞ります。たとえば「商品の用途が伝わるか」を確かめたいなら、使用シーンを見せ、届いた質問や販売ページへの反応を見る。何を試すのかが決まると、必要な素材も選びやすくなります。

対象市場、重点商品、確かめたいことを一枚にまとめ、見直す時期と担当者を決めておく。まずは、それだけでも企画の軸ができます。現地語の返信や情報更新まで続けられる範囲で始めることが大切です。

反応を読み、次の投資を決める

見られているのに販売ページへ進まないなら、案内の位置や内容を見直す。商品ページまで来ても購入されないなら、価格や送料、在庫、説明不足などを調べる。数字を報告して終わらず、次に変える箇所まで考えます。

使い方の質問が届けば、説明動画のテーマになります。取扱店を聞かれるなら、購入先の案内を見つけやすくする。こうした小さな改善を重ねるためにも、販売店とブランド側が反応を共有することには意味があります。売り上げを見る際は、値引きや流通の変化も踏まえて判断します。

海外に商品がある。その先に、商品を理解して選んでくれるお客様がいる。その間をつなぐことが、ブランド自身で海外マーケティングに取り組む理由です。MY WAYは、現地のお客様への伝え方と、それを形にする制作・運用を一緒に考えます。

海外マーケティングを、
次の成果へ。

海外市場を取り巻く環境は、常に変化しています。今の施策を活かしながら、戦略、SNS、広告、PR、コンテンツを横断して、成果を伸ばすための改善ポイントと次の打ち手を整理します。

施策の見直しや予算配分、特定の市場・プラットフォームの課題など、一つのテーマからでも構いません。現在の取り組みに合わせ、次に進むための具体策をご提案します。

お問い合わせ
企画段階のご相談も歓迎しています。課題やご要望を伺い、最適な進め方をご提案します。

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